【Phonics】音と文字を結び直す「実地訓練」のススメ
Englishbuds 管理人 MommyKayoです。
4月からスタートした私のJolly Phonics & Grammarのクラス。
新メンバー同士打ち解け始め、毎回楽しくレッスンを提供させていただいてます。
私のクラスでは、「復習こそレッスン」との方針から毎回宿題をお出ししているのですが、その宿題提出の際に保護者の方から、こんなご相談をよくいただきます。

「aとuの書き分けがうまくできません」

「sとthがごっちゃになります」

「rとlを間違えて書くことが多くて…」
音のアクションも覚え、リーディングもスムーズにできる。
それなのに、なぜか書くと間違える。
不安になりますよね。
「フォニックスやったのに、なぜ……?」と。
でも、まず最初に知っておいてほしいのは、
このズレ自体はとても自然なことだということです。
書き間違いは「実地訓練中」のサイン
英語を母語とする子どもたちでも、
- hat を hut と書く
- thank を sank と書く
- /r/ と /l/ を聞き間違えて書く
そんな間違いは当たり前に起こっています。
つまり、書き間違いがあるからといって、
音が聞こえていないわけでも、フォニックスが習得できていないわけではないのです。
今は、
音と文字を正しく結び直す「実地訓練の真っただ中」
と思っていただければ。
なぜズレるのか?──「耳」と「発音」のギャップ
特におうち英語っ子たちは、耳からナチュラルに英語を習得してきました。
そのため、
- 自分の中に「なんとなく似ている音」ができてしまっている
- 母音が前後の子音に影響されて不安定になっている
- 細かい音の区別(/a/ と /u/、/th/ と /s/ など)が曖昧なまま
こうした現象が、ごく普通に起きます。
耳がいいことと、発音の正確さは別物です。
単語レベルでの細かな音の区別は、意識的な練習をしないと自然には整いません。
さらに、英語では母音がコンテクストによって微妙に変化します。
単語によって同じ”a”でも響きが違うのは、ネイティブにとっても難しいポイントです。
だからこそ、
耳からの自然習得だけでは限界がある。
意識して音を整える訓練が必要なのです。
どう実地訓練するか?──「聞いて、出して、書く」
実地訓練の基本はシンプルです。
- 書き間違えた単語を、声に出して読んでみる
- Jolly Phonicsで学んだアクション・口の形を確認しながら発音する
特に重要なのは、
「正しく発音できること」と「正しく書けること」はセットだと理解すること。
聞き取ったつもりの音を、
改めて意識的に、正しい形で発音できるか?
そこをチェックしながら、音と文字の結び直しをしていきます。
フォニックスは、机上の知識ではありません。
体を使って、声を使って、経験しながら育てていくものなのです。
まとめ|フォニックスは「読む」ためだけじゃない
aとu、thとs、rとl。
こうした細かな音の違いを、意識して整えるフェーズに来たとき、
フォニックスは真の力を発揮します。
読みができるから終わり、ではありません。
書き間違えが出たときこそ、
「音と文字を結び直すチャンス」
だと思っていただきたいと思います✨
おうち英語っ子たちは、耳がいい。
だからこそ、次のステップとして
Phonicsのディクテーションを
「発音の精度」を高める実地訓練として
しっかり取り組んでいただきたいと思います!
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