英語って「やめたら消える」の?― 小学生以降の英語力の定着とサビつきの話 ―
Englishbuds 管理人 MommyKayoです。
この記事は、Instagram投稿「おうち英語ヒント集Vol.20」の補足解説です。
インスタのフィード 投稿、文字数に限りがあるので、ブログではもう少しデータや研究の裏付けを含めて、深掘りしてみたいと思います✨
「英語って、やめたら本当にゼロに戻るの?」
おうち英語をしていると、こんな不安を抱くことはありませんか?
- 小さい頃にやっていた英語、全部忘れてる気がする…
- せっかく覚えたのに、中断したら意味ないんじゃない?
- 何歳まで続けたら“残る”んだろう?
バズを運営している中で、保護者の方から本当によく聞かれる質問です。
私がお答えしている答えは…
✨「英語は完全にゼロには戻らない」
✨でも「話せる状態かどうかは別問題」
この2つをしっかり分けて考える必要があると思っています。
🔍 一度“根を張った英語”はゼロには戻らない
言語習得に関する研究では、第二言語(L2)における**意味記憶(semantic memory)や構造記憶(syntactic structure)**は、長期的に保持される傾向があることが知られています。
🧠 Schmid & Köpke (2007)によると、語彙・文法などの言語知識は「記憶の痕跡(memory traces)」として脳内に残りやすく、使っていない間も“完全に消える”わけではない。
つまり、英語が「意味のある言語」として自分の中に定着したあとなら、仮にブランクがあっても“思い出せる”状態にあるということですね✨
これは朗報!
👦 小4〜小5ごろまでに育てられた英語は残りやすい
私自身のこれまでのバズの運営経験でも、小5くらいまで英語に触れ続けていた子は、多少離れても英語の感覚が残っていることが多いと感じます。
このあたりの年齢は、言語習得の観点から見ても大きな意味があるようです。
- 音韻面(発音・リズム)の定着には臨界期(およそ12歳)がある
- 一方、構文・意味理解・語順の感覚は、個人差はあるものの9〜10歳ごろに安定してくる
さらに、帰国子女の研究などでも以下のような傾向が指摘されています👇
🔁 現地で小3以下で帰国した子は、英語の保持が難しい
🔁 一方、小4以降まで滞在した子は、英語を長く維持できる傾向がある
🌱 このことからも、「10歳ごろ」は英語が“自分の中に定着するかどうか”の境目になりやすいことがわかります。
❄️ ただし、スピーキングは“サビつく”
英語が「わかる言語」として残っていても、話す力(スピーキング)は別です。
スピーキングは、いわば筋トレ。
鍛えていた筋肉も、使わなければサビついていくように、英語を話す感覚もあっという間に落ちていきます。
相手の言っていることがわからない、とはならないようですが
📉 言葉が詰まる
📉 返しが遅くなる
という状態にはなりやすい様子。
これらはすべて「英語を忘れた」のではなく、“口を使っていなかっただけ”。
つまり、英語の中身は残っているけれど、表に出す力が衰えている状態です。
🧭 だからこそ大事なのは「貯金」と「サビ止め」
そうは言っても、今の時代、子どもたちは忙しい💦
中学受験を経験する子もいれば、受験はしなくても他の習い事で忙しい子も。
そして高校受験、大学受験など、英語以外に身を入れて勉強しなければならないことも。
部活動だってまだありますしね。
どの子にとってもこの英語消失の危機を乗り越えるための工夫は必須な時代ですね。
- 大切なのは、「戻ってこられるくらいの貯金」をつくっておくこと
- そして、「完全にサビつかせないちょっとした工夫」を続けること
この2つを意識していくと、おうち英語はずっとラクになるのではないかなと思います。
🧩 最後に|中断もOK。でも“戻れる道”を残そう
たとえば中学受験などで一時的に英語から離れることになっても、
それまでに“英語の根”が育っていれば、英語を忘れてしまうわけではありません。
ただし、“話せる力”だけはサビやすいので、細くても口に出す機会をゼロにしないことが大切です。
最後宣伝になりますが、バズではわが家の子の英語消失危機を救ってくれた10分レッスンというサービスもあります✨
使える英語のまま、忙しい時期を乗り切りたいですね!
Englishbudsはおうち英語ゆりかごから墓場まで計画、これからもガンバリマス!
(※墓場は死蔵教材を棺桶に入れるところを意味します)
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