【おうち英語】おうち英語っ子の強み<Context Clues>の力をキープし続けるということ


Englishbuds 管理人 MommyKayo です。



メリットだらけのおうち英語と

信じて疑わない私ですが

おうち英語の最大のメリットは何?

と聞かれたら、

Context Clues力

と答えます。



幼児期はスピーキングというのが

目に見える結果となりますので

スピーキングで英語力を判断してしまいがちになりますが

一番大切に伸ばしていかなければならないのは

このContext Cluesの力なのではないかとさえ思っています。




そもそもContext Cluesとは何?

という話になるかと思うのですが、

Context Cluesとは

文脈から未知の単語の意味を類推する力

のことになります。


Context Cluesは

一般的にはReadingなどで未知の単語が含まれていた場合に

文脈の情報を駆使して辞書に頼らず

意味の見当を付けて行く力になりますが

乳幼児期の言葉の習得はContext Cluesそのものだと思います。




母国語方式で英語を身に付けて行く過程で

子どもたちは絶えず無意識的に

周りの状況や視覚・聴覚情報、既知の言葉などを

すり合わせることによって

言葉と意味を紐づけていくのだと思います。




おうち英語を成功させるためにも

言葉と意味を上手く紐づかせることができるよう

インプットの量と質を意識することが大切であり、

そしてこの過程で得られる大切な力

【Context Clues力】を退化させないために

【おうち英語の方針を途中で変えない】

ようにすることも大切なのかなぁ

と私は思っております。



この【おうち英語の方針を途中で変えない】

というのが昨日のブログでの内容と繋がってきます。




昨日の英検のブログで

Reading PARTの大問1の語彙問題を

暗記して対策することの弊害を書きましたが

英検の大問1のような与えられた情報が少なすぎて

文脈から類推することができない場合、

どうしても日本語を介して単語を増やしていくことが

手っ取り早い方法として採用されがちです。



いくらおうち英語で育ったとしても

基本的におうち英語っ子の母語は日本語なので

日本語の方がいろいろな面で楽なのですよね。



人はよっぽど自分に厳しい人ならいざ知らず

誰しも自分に甘くなるもの。



モヤモヤとしたパズルを頭の中で解き続けているところに

ズバッと明快な答えをもらえるような経験をしてしまうと

そっちの方が楽でいいや~と靡いてしまうものです。



私はうちの子どもたちには

中学校に入るまで

日本語と英語の意味の紐づけを

意図的にやらせたことがありませんでした。




中学校入学前に

中学校の英語の問題がどれくらい解けるのだろうと

中学校の英語のワークなどをやらせてみたことはあり、

文単位で日本語⇔英語の変換をやらせたことはあっても

いわゆる単語帳のようなもので

単語単位で日本語と英語の意味を

紐づけさせることはやっていませんでした。



中学校に入ったら嫌でも英語の授業で

紐づけ作業的なことをせざるを得ないので

その時にやればいいと思い、

中学校入学までは英語は英語でを徹底していたわけですが

結果的にこれは子どもたちのContext Cluesの力を

残すことに繋がったような気がしています。



おうち英語を続けていても

大学入試など自分があまり詳しくないジャンルの英文を読むと

当然未知の単語がポツポツと長文の中に入ってくることになります。



私なんかは

Context Cluesの力がほぼないので

未知の単語が長文の中に出てくると

もうその単語がわからないことが気になって

なかなか前に進んでいくことができません(^^;



だからなのか読むスピードが遅くって💦

話すスピードも言語障害級にたどたどしく遅いのですが

読みのスピードもかなり遅いと自覚しております。。。



しかし、おうち英語で育った子どもたち、

読むスピードがやっぱり速いんですよね。


そしてただ速いだけでなく

ちゃんと内容も取れている・・・。




コンテンツの中で未知の単語に出逢っても

「今わからなくても、後でわかるよね」

という信頼感があるからなのか

気にせず読み飛ばしていっているように思います。


もちろん手がかりになるものが少ない場合は

最後まで意味が分からないこともあるようですが

「まぁ、こんなところじゃない?」程度の

落としどころを見つけることができるので

長文の4択問題ぐらいだと解くことができるようです。





娘は本当にすごいスピードで読むと感心しますが、

ディスレクシア傾向がある息子でさえも

最近はそこそこのスピードで読めるようになってきています。



時々、息子の英語の勉強に付き合って

(読みたくもない)長文を読まされる機会があるのですが

息子に

「なんだよ、まだ読んでるのかよ!」

と屈辱的なことを言われたりしております・・・( -_-)



読みたくて読んでるわけでもないのに

そんなこと言われるなんて・・・。


でも本当に遅いから言い返せない・・・。



息子を見返すために

このContext Cluesの力を私も磨きたいところですが

知らない単語は適宜読み飛ばしながら

他の情報を読み取りながら未知の単語の意味を類推していく力

というのは一朝一夕には手に入りませんね💦



辞書で知らない単語を調べるのが当然だった私にとって

Context Clues力というのは

退化した人間の尻尾と同じくらい

消失してしまった能力のような気がします。(諦めの境地)



昔、高校でリーディングの授業を担当していた時

このContext Cluesの力が身に付いたら

どんなに長文を読むのを楽にしてあげることができるだろう

と思い、

教材研究の末、新出語は辞書で調べさせずに

意味を3択の日本語から選ばせる形式のプリントを作成し

文脈から意味を類推して選ばせるという予習方法を

1年間取り組んでみたこともありましたが

そんなことで簡単にはContext Cluesの力は養成できませんでしたね💦



消えた尻尾は生えてこない・・・。




Reaingにおいて

Context Cluesの力を発動させるためには

かなりの語彙力も必要ですし、

そして忍耐力、そして自信も必要なんですよね・・・。





おうち英語においても

Readingで年齢相応の作品が読めるようにと

チャプターブックのステップに進もうと思っても

Context Cluesが作用するだけの

インプットの量と質が足りていない状態だと

「この言葉の意味わからない」

「あの表現もわからない」となり、

「英語わからない!!!」という状態にまで

なってしまうのではないかと・・・。



学校英語で英語を学んだ大人からすると

「わからない単語は辞書で調べるものでしょ!」

と思ってしまいがちですが

母語である日本語で未知の単語に逢ったとき

辞書で調べるというのは稀ですよね?


それこそ学校の国語の時間に

調べなさいと言われるから調べるのであって

学校以外で日本語の絵本や小説を読んでいるときに

知らない言葉が出てきたからと言って

いちいち辞書なんてそうそう引かないのではないかと。。。



漢字の読み方がわからないときも

適当に読んでおいて間違って覚えるということありません?

(私だけ?!)



それでもなんとなく意味を把握できて

いつの間にか

正しくその言葉が身についているものです。

(間違ってるリスクはあるけれど・・・(^^;)


不思議なものだと思わざるを得ませんが

母語の力がContex Cluesを可能にしているからなのでしょう。




英語でもそれに近いことができるようになっていないと

英語を年齢相応に上げていくことが難しくなるのでしょうね。


いわゆる小2の壁というのも

このContext Clues力が

この時期までにしっかりと育っているか否か

と言い換えることができるのかもしれません。


自力でいつまでも英語の新しい語彙を増やしていけると

英語も年齢相応に伸ばしていくことができると感じていますが

逆に日本語に頼るようになってしまうと

このContext Clues力も落ちてきて

次第に英語が伸び悩んでいくように思います。。。



英検を習い事の級的に

実力試しで受けることには私は賛成ですが

英検取得が目的になってしまって

語彙対策などをバリバリすることには否定的です。



問題の傾向などを把握して

ある程度の対策をして臨むことはテストである以上

必要なことだと思いますが、

基本的な英語力の部分はノー勉で行って欲しいと思っています。



おうち英語にとって英検は

そこまでのリスクを取ってまで取るほど価値があるものとも

私は思っていません。




おうち英語っ子の大切な能力を退化させないことの方が

大事だと思っています。



中学校から出てくる学校英語とは

共存していく以外に仕方ないところがありますが・・・。



上手く英検や学校英語と付き合っていきながら

おうち英語で培ったこのContext Cluesの力を

キープすることを意識していただければ♪

と思っております(^^)


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