基礎を笑うものは、基礎に泣く。—浪人生の息子を見ながら考えた、おうち英語のこと—

Englishbuds 管理人 MommyKayoです。

浪人生の息子が勉強に本腰を入れるようになって、もう三ヶ月が経ちました。
春から通い始めたのは、武○塾。
とにかく徹底的に、基礎からやり直すスタイルです。

あれこれ教材に手を出すのではなく、1冊をとことん。
問題集を反復し、基礎をしっかりと定着させていきます。

地味で派手さのない勉強ばかりですが、それでも少しずつ「手応え」を感じているようです。

先日ふと、「去年の共通テストを解いてみるわ」と言い出し、
数学の問題に向き合っていたのですが…

驚いたことに、去年はまったく歯が立たなかった問題が解けるようになっていたのです。
「あれ…俺、できてるやん」とドヤってましたw

現役のときは、まさに身の丈に合ってない問題に追いかけられていました。
「そんな大学、縁もありませんわ」というレベルの過去問をガンガン与えられ、基礎がぐらついたまま高難度問題に挑戦し、当然撃沈。

でも、それを「勉強した気」になっていたところが恐ろしいところ。

今年は、見た目に派手なことはしていませんが、地味な積み重ねが確実に効いている気がします。
いやぁ、基礎ってすごい。ほんとにすごい。


で、ここまで話しておいてアレなんですが、
こういう話を聞くと、つい「おうち英語」のことを考えてしまう…職業病w

思い当たるんですよね、こういう構図、おうち英語にも。

英語でも、「せっかくやるなら、賢い英語を!」と
まだ言葉の芽も出ていない段階なのに、背伸びした教材を選んでしまうこと。

具体的には、幼児期なのに教科的な内容の動画ばかり見せたり、複雑なストーリー展開の英語絵本を与えてみたり、レッスンでも遊びよりプレゼンの練習やワークに走ってしまったり、、、

もちろん、それが完全にムダというわけではなく
そこからある程度のアウトプットもできちゃったりするのですが
その裏で「英語の基礎回路」が育っていないまま進んでしまうことが往々にしてあるのですよね。

土台がないのに、2階や3階だけどんどん建てようとしているような感覚。

すると、あるタイミングで失速してしまったり、
「なんとなく英語が出てこない」
「読めるけど意味が取れない」
「話せるけど話が続かない」
みたいな、どこかでつまずく場面がやってくる気がしています。

やっぱり、どんなにかっこいい表現も、どんなに高度な英語力も、
ベースとなる“基礎の回路”があってこそ、なんですよね。


だから私は、おうち英語においても“土台作り”を何より大切にしたいと思っています。

英語の芽が育つ幼児期。

その時期にやるべきことは、「たくさん聞いて、たくさん遊ぶ」こと。

「これ、ただの遊びじゃない?」

…なんて声が聞こえてきそうですが、

むしろその“遊び”の中にこそ、言葉の根っこが伸びていく力があるんです。

英語の歌を聴いて、踊って、笑って、
絵本を見て、真似して、キャッキャと声を上げて。

そんな日々の中で、「英語って楽しい!」っていう気持ちが育ち、
言葉に対する安心感や、耳の感度、発話への意欲が自然に身についていく。


芽がぐんぐん伸びていく時期に、
いきなり剪定したり、無理やり形を整えようとするのはもったいない。

まだ芽が出たばかりなら、まずは“ぐん”と自由に伸ばしてあげたらいい。

もちろん、大きくなってからは、足りないところを補ったり、整理したり、
いわば「盆栽のように形を整える」フェーズも大事になりますが
まずは、のびのびと“育つ力”を育てることこそが、本当に必要なことなんじゃないかなと。

見た目には「ただ遊んでいるだけ」に見える幼児期。
でもその中に、確かに言葉の根が、静かに、確実に、育っています。

「早く話してほしい」「わかるようになってほしい」と焦る気持ちもわかります。

でも、大きく育つ芽には、時間がかかるんです。
焦らず、比べず、信じて、見守る。

今、土に水をあげているその時間が、
将来の英語力の土台となっているのですよ✨

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