「掛け流しって本当に意味あるの?」を科学で掘り下げてみた話
Englishbuds 管理人 MommyKayo です。
インスタでもご紹介した「掛け流し」の話。
わが家でも長年ずっとやってきた方法ですが、正直「なんとなく良さそう」で続けていたところもあって…。
でも今回、“掛け流しって本当に効果あるの?”という問いに、科学的な視点からも迫ってみたら、納得の連続でした。
この記事では、インスタで紹介しきれなかった裏側の仕組みと、実践のコツをご紹介します。
🧠 掛け流しの正体は「無意識の記憶化」
掛け流しの一番の魅力は「子どもが“覚えようとしなくても覚えてしまう」ところ。
これ、心理学的には「潜在記憶(implicit memory)」とか「プライミング効果」と呼ばれる仕組みで説明できます。
何度も同じフレーズやリズムを聞いているうちに、
脳の中では「よく出てくる音のパターン」が“知ってる音”として定着していく。
まさに、CMのジングルが自然と口に出てしまうのと同じ現象です。
🎧 “意識・集中していなくても”耳と脳は拾っている
「ちゃんと聞いていなかったのに、ふと耳に入った言葉が気になった」
そんな体験、ありませんか?
例えばテレビの音がBGM代わりに流れているとき——
自分の名前や知っているフレーズが出てくると、
「ん?」と急に耳が反応する。まさにあの感じです。
これ、実は脳の仕組みによるものなんだそうです。
人は、“意識していない音”の中からでも、意味のある情報を選び取る力を持っています。
これは心理学で「カクテルパーティ効果」と呼ばれ、
たとえ何かをしながらでも、注意を向けていない音を“無意識にモニタリング”している証拠です。
👂 さらに言うと、脳はその背後で音のパターンも学んでいます。
これは「統計的学習(statistical learning)」と呼ばれ、
赤ちゃんが母語の音を自然に覚えるときにも働いている仕組みです。
つまり——
意味がわからなくても、集中していなくても、
「くり返し耳にすること」によって、脳は少しずつ音の型(パターン)をつかんでいくのです。
🏠 掛け流し、どんな形が効果的?
掛け流しの方法は自由でOKですが、より効果的にするコツがあります👇
・知らないものより、「すでに見た動画」「知ってる歌」の方が効果的です。
・食事中、遊んでいる時、寝る前など、脳がオープンな状態で流してあげるのがベスト。
🔊 英語と日本語は「音の周波数」が違う?
ちょっと専門的な話になりますが——
実は、英語と日本語ではよく使われる“音の周波数帯”が違うと言われています。
たとえば、英語の「L」「R」「TH」などの子音は、日本語ではあまり使われない高めの周波数帯に多く含まれています。
一方で、日本語は母音ベースの言語で、音の高低差(イントネーション)も英語ほど激しくありません。
そのため、英語にあまり触れずに育つと、「英語特有の音」に気づきにくくなることがあるんです。
ただし、これは“聞こえない”というより、“脳がその音を重要だと思っていない”という現象に近いそうです。
そこで活きてくるのが「掛け流し」。
たとえ意識していなくても、知らない周波数帯の音に繰り返し触れていくことで、
🌀 「その音に対する脳のアンテナ」が立つ
🌀 「日本語ではあまり使わない音にも感度が上がる」
といった“耳のチューニング”が期待できます。
🧑🏫 わが家の実感
わが家でも、最初は「かけておけばいいかな〜」くらいの気持ちでしたが、
いつの間にか言い回しを口ずさんでいたり、英語のイントネーションが自然になっていたり…。
あの“効いてたかどうかよくわからない時間”こそが、実はじわじわと効いてたんだなと思います。
掛け流しは、地道な“音の刷り込み”。
英語ならなんでも掛けておけばOKというような単純な手法ではありませんが、素材を選んで適切に使えば、科学的に十分効果が立証できるのでは?!と思います✨
今回検証したポイントを掛け流しで実践できているか確認してみてくださいね💛
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