その多読、母国語方式?!


Englishbuds 管理人 MommyKayoです。

「Raz-Kids、

aa → A → B…と、ちゃんとレベルアップしていってます!」

こういう声、よく聞きます。

おうち英語は十人十色、

多読の方法だって人それぞれ。


でも、、、このレベルアップ式の多読、

どうしても違和感を覚えてしまうのです。

それって本当に“母国語方式”?

おうち英語とは

母語のように英語を

自然に育てていこうという手法ですよね。

それなのにどうして多読になると

「順番に」
「レベル通りに」
「一冊ずつクリアしていく」

そんな“勉強っぽい”読み方になってしまうのでしょう?

日本語の読み聞かせをするときに

そんな風に考えたことありますか?

「この語彙はまだ難しいからやめよう」

「これは●歳の子しか読んじゃダメな禁書だ!」

「あかーん、これは長すぎる!」

なんて考えませんよね。

子どもが好きな本を、

年齢もジャンルも関係なく、

ごちゃごちゃに、ランダムに、

楽しきゃそれでいいんだわ!と

夢中で読んできたはずです。

その“ごちゃごちゃ”の中にこそ、

語彙が、構文が、感情が、

根を張って育っていったのではないでしょうか。

それなのに、それなのに、

多読になると

いきなり“英語教育モード”に

切り替わってしまう人が多いのは何故?!


特にRaz-Kidsなどのシステムを使っていると、

「順番にこなす」「レベルを上げる」ことが

目的化しやすくなりますよね。



それはRaz-KidsやORCが

キレイにレベル分けされているからなんですが、、、


利用者が迷子にならないように

配慮してくれているのでしょうが

時におうち英語民にはその配慮が仇になることがあるな

と私なんかは思っております。

読む力は“出会った回数”で育つ

「同じ語彙に何度も出会う」

「いろんな文脈で同じ表現を体験する」

その積み重ねで、言葉は“意味”を持ち、

“使える英語”へと育っていきます。

順番通りに読んでいくと

確かに達成感はあるかもしれません。



「たくさん読んだ!」という

目に見える安心感もあるでしょう。

でもそれは、あくまで

「レベル管理された英語学習」であって、

“子どもが言葉と出会い、感動し、

味わう読書”とは少し違います。

語彙は、語数ではなく、経験値で育つのです。

そして、その経験値は“文脈の多様さ”によって深くなる。

同じ単語でも、絵本の中で見るのと、

情報文の中で見るのとでは、

印象の残り方がまるで違いますよね?

経験と重なることで

圧倒的に語彙は定着しやすくなっていくのです。

読書が「やること」になっていない?

「とりあえず今日も1冊読ませなきゃ」
「次のレベルに行けるように頑張らなきゃ」

気づいたら、多読が“タスク”になっていませんか?

まるで

「学校の宿題をこなすこと」

のようになってしまっているようなもの。


思い出してください。


おうち英語は娯楽と結びついていなければ

続けることもできないし、

吸収率も歩留まり率も悪くなってしまうのです。


「進んでる感がほしい」
「レベルが上がれば安心できる」という

親側の焦りや不安もわかります。


でも何事も焦りや不安で続けることで

いい結果に結びつくことって

そんなにないんじゃないかと思うのです。

おうち英語もそうですよ。

読むことは、本来、楽しみであり、旅のようなもの。

ステップアップのための“階段”にしない方がいいのです。

母国語方式で育てたいなら、多読も自由でいい

Raz-Kidsはとても便利なツールです。

読み上げ機能、録音、理解度チェックなど

優れた仕組みもたくさんあります。

でも、それを順番に“こなす”ことは

正解ではありません。

・気になるタイトルを読んでみる
・前に読んだ本をもう一度読む
・飛び級して読んでみる
・読み聞かせと自力読みを混ぜて使う

そんな感じで

その便利さを逆手に取って

ダダクサに乱読し、

多読の多の量をこなすツールとして使うのが

正解なんじゃないかと私は思っています。


むしろ、その方が「読む力」はずっと育つと信じています。

読書は“順番”より、“好奇心”が導くもの。

どんな出会い方でもそこに心が動いていれば、

必ず子どもの中に「意味」が残っていきます。

本は、読むもの。クリアするものじゃない。
(名言爆誕w)

最後に。

おうち英語の多読、 本当はもっと自由でいい。

レベルよりも、記憶に残る1冊。

順番よりも、心が動いた1ページ。

“育つ英語”は、感動の中にある。
(名言再び爆誕w)

どうか、焦らず、比べず、

「母語のように育てたい」その気持ちを

多読にも取り戻し、純粋に多読に楽しんでいただけますように。

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