語彙獲得はしとしと雨
Englishbuds 管理人 MommyKayo です。
最近よくご相談を受けます。
「語彙が増えなくて不安です」
「英検を受けるなら、単語を覚えさせた方がいいですか?」
「そろそろ単語帳やった方がいいのかな…」
いやいや、ちょっと待ってください💦
思い出してほしいんです。
おうち英語って、母国語方式で育ててきたはずですよね?
語彙獲得って“雨”みたいなものだなと思います。
私はいつも、語彙を「雨」にたとえて考えます。
☔️ ゲリラ豪雨みたいに急に降らせても、
地面に染み込むどころか、あっという間に流れていくだけ。
むしろ被害が出るかもしれない。
でも、しとしと静かに降る雨は違う。
ゆっくり、大地に染み込んで、
地下にたまっていって、やがて川になる。
たった一滴の水でも、積み重なれば大河になる。
語彙だって同じ。
少しずつの出会いが積もって、ある日ふっと力になる。
多読は“しとしと雨”です。
だから私は、語彙を育てたいなら、
やっぱり多読がベースだと思っています。
たくさん読んで、たくさん聞いて、
「覚えた」じゃなく「知ってる」「なんとなくわかる」単語がじわじわと増えていく。
すぐに成果は出ないかもしれない。
でも、それでいいと思うんです。
語彙が体に染み込むって、そういうことだと思うので…
なのに、突然「単語帳やらなきゃ!」と
これまで母国語方式で語彙を育ててきたのに
ある日突然、
「単語帳で覚えさせよう!」と方向転換する人、けっこういます。
特に英検受験が近づくと、
“やっぱり語彙力が…”と焦り出す。。。
その気持ちはわかります。。。
もちろん、試験に向けて意識的に語彙を補強すること自体は悪くありません。
でも、それが“おうち英語で培ってきた語感”を無視して、
いきなり「はい、これ全部覚えて」になってしまったら――
それ、ゲリラ豪雨ですよね💦
語彙を“覚える”ことに一気にシフトすると、
今までしとしと降らせてきた雨が止まってしまうんです。
そして、せっかくの“にじみ出る力”が育たなくなってしまう。
「そんな言葉どこで覚えたの!?」ってことありませんか?
あれは最高のサインだと思うんですよね。
子どもがふと使った英語に、
「え?今の単語、どこで覚えたの!?」ってびっくりしたことありませんか?
あれが、語彙が染み出してきた瞬間。
誰に教えられたわけでもないのに、
何度も聞いて、読んで、触れてきたからふっと出てくるやつ。
それが、本物の語彙じゃないかなと思うんですよね。
忘れる語彙は、本物じゃないなとも。
自分が受験で必死に覚えた英単語、どれだけ覚えてますか?
私は…もうほんとに、忘れてます(爆)
だから思うんですよね~、語彙は、染み込んでこそ初めて意味がある。
そして、染み込むには“時間と回数”が必要なんです。
語彙力って、焦って育てるものじゃありません。
一滴一滴のインプットが、やがて大きな流れになって、
子どもの中で豊かな言葉の川になるんです。
だから、焦らず、せかさず、
今日もまた、しとしとと英語を降らせてください。
それが、語彙を“育てる”ということだと私は信じております✨
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